ジレッタ
蜘蛛女も俺節も始まりましたが、このタイミングでジレッタを観てまいりました。
これは、本当に凄かったです。
実はジレッタのチケットはFCで当たらなかったのですが、俺節が当たったので諦めるつもりで居ました。
でも、妄想歌謡劇がミュージカルのように歌って踊ると聞いて、どうしても観たくなり、プレイガイドの方で何とか手に入れることが出来ました。
前知識はワイドショーだけという状態で臨みました。
わかりにくいのかなと思ってたのですが、全然そんな事も無く。
分かりやすくて面白くて、それでいて別世界に引き込まれるような2時間半、あっという間でした。
手塚治虫の漫画はブラックジャックを大方読んでいて、風刺の効いた世界観は比較的馴染みやすかったけれど、会場で売ってた単行本を購入して帰ってきてから読んだら、観てた以上に結構なエロの世界で、本と劇がほとんど同じように描かれていただけに、こんな内容だったんだ?これどういう表現だったっけ?と後から思うところがいくつかありました。
これだけのボリュームを2時間半に本の通りに纏められたのは、やっぱり歌の力が大きかったんだなと改めて思いました。
初っ端からヨコがこんなに唄ってる!と驚き、その声量に驚き、その堂々とした唄い方に本当にビックリでした。
練習したって言ってたものね。ヨコはきっと歌う事に自信が付いただろうな。
後半は流石に疲れたのか、少し音がブレ始めはしたけれど、これを観れた(聴けた)だけでも来て良かったと思いましたが、演技もビジュアルも本当によくて。
中川翔子さんは唄声が素晴らしいですね。
歌手という設定もあり、歌う場面が多かったですが、歌う度に凄いと思って観てました。
醜女になった所もコミカルで面白かった。
本刈谷ユイカさんは凄く綺麗!
ヨコと並ぶと美男美女で本当に見惚れてしまいました。
竹中直人さんは自然に面白くて、これだけ歌で作り込まれている中にアドリブ入れてきて流石。
他の皆さんも素晴らしかったですが、ヨコと違って舞台慣れしているな、と思ったのは、目線かな?と思いました。
私は二階の正面席で、遮られるものが何もなくとても良く見えたのですが、ヨコは目線が常に下で、前髪が長い事もあり表情が見えなくて。
でも、他の人の表情は見えるんです。
他の演者の方達が、特に上を見ているという感じがするわけではないのに、表情がちゃんと読み取れる。
あ〜、これが演劇をやってる人とそうでない人の差なのかなぁ、と。
表情こそよく見えませんでしたが、動きやダンスは堪能させて頂きました。
ブルームーンよりジレッタの方がクールでカッコよくて素敵で、断然私好みでした。
ステージの上で佇んでいる事や、ソファに座ってる事も多く、素敵な立ち姿や麗しい指先などもじっくり観ることが出来ました。
間に20分も休憩が入るような長丁場だったのに、スピード感溢れる劇で、もっと観ていたかった。本当にあっという間。
最後ステージ上は圧巻でした。最後だけじゃなく、全体通して舞台装置?演出?が凄い。
ただ、ちょっと目を離した隙に、ヨコが上段から下へ動いていたところが、どうやって移動したのか?転がり落ちたのか?観てなくて気になってます。(笑)
ヨコがジレッタの主演が出来て、それを観る事が出来て、本当に良かったです。