REVOLVER
無事に大千穐楽を迎える事が出来て良かったです。お疲れ様でした。
私も貴重な舞台を観ることができました。ありがとうございます。
今まで舞台を観た後、ちょっと気持ちが下がる事が多かったのですが、それが演劇という物かなと思っていました。ライブとは違うんだよなと。
でも今回は違ってて、今まで観た中で一番気持ちが高揚したというか、すごいものを見せてもらったなという気持ちになりました。
何が違ったのか考えてみたのですが、原作を小説で読んでいた事、作者の別の小説も読んでいた事で、ゴッホをとても身近に感じていたのかもしれません。
今回原作と主人公が違う事で、舞台はどういう切り口で来るのか想像してる所もあったり、そもそも史実と同じ所と、原作=小説で作られてる部分とがあって、何が本当なのかわからない中で安田くんが演じるゴッホがとても本物に見えて、自分の少し知ってるゴッホがこんな人だったんだね、と観せてもらえた気がしたのかも。
舞台自体そんなに観ているわけではないのですが、今まで観たものは、知らない人を演じている推しとあまり知らない俳優さんとで、知らない人をどんなに上手に演じてても結局知らない人を観てる感じがしてしまうというか。
好きな人を観に行ったつもりが知らない人を見ただけで終わってしまってなんか残念、みたいな。
あと、舞台って狂気を演じる事が多いような気もしてて、正解はない、観た人の感想に任せる的な空気を感じて、目の前でエネルギーやパワーを見せられて気持ちをかき回されるのがいまいち苦手かもと思ったりしてた所もあって。
そんな中、今回の舞台は、この場面をこんな風にお芝居にするんだ、とか、この場面転換凄い、とか思いながら、完全にゴッホに引き込まれて、細かいところを気にしている余裕もなく最後まで引き込まれたままでした。
途中途中で安田くんの表情をよく見たいとオペラグラスから目が離せなくなりはしましたが。
最後の方息が苦しくなって涙が出そうになって、こんな風になるのは初めてだなと思いました。
大どんでん返しがある訳でもなく、落ち着いた気持ちで見る事ができ、終わってから頭の中に?が浮かんで消えないこともなく、なんだろう、清々しい気持ちで会場を後にする事ができました。
このご時世で、色々思う所も悩む所ももちろんありました。
何なら予定していた事の殆どは諦めました。
でもどうしても諦めきれず、厳重に対策をして近場で一回だけ、行かせてもらいました。
最後まで無事に走り抜けられて、本当によかったです。
早くこんな事で悩むのではなく、チケットが取れないと文句を言えるような日常が戻ってくる事を願っています。